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農林水産省

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プレスリリース

食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果について

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平成30年8月10日
農林水産省
ピロリジジンアルカロイド類は、キク科、ムラサキ科等の一部の植物に含まれる天然毒素で、国際的に、食品安全の分野における関心が高まっています。
農林水産省は、今般、はちみつ及び緑茶に含まれるピロリジジンアルカロイド類の含有実態を調査し、その結果、どちらの食品においても濃度が低いことがわかりました。

1.調査の背景

  近年、国際的に、食品安全の分野において、食品に含まれる天然毒素への関心が高まっています。ピロリジジンアルカロイド類は、ピロリジジン環を含むアルカロイド類(植物の二次代謝で作られる窒素(N)を含む天然物質)の総称です。キク科、ムラサキ科、マメ科等の一部の植物に含まれており、植物によって含まれる化合物は様々であることが報告されています。これまでに600種類以上の化合物が知られており、その中には、強い肝毒性と動物試験における発がん性があるものもあることが報告されています。
  海外では、そのような植物由来の食品を大量に摂取したり、摂取し続けたりしたことによる健康被害が多数報告されています。日本では、食品中のピロリジジンアルカロイド類による人の健康被害の報告はありません。
  日本国内にある野生や栽培の植物の一部に、ピロリジジンアルカロイド類を含むものがあることが報告されています。もし、ピロリジジンアルカロイド類を含む植物の花の蜜をミツバチが集めれば、はちみつが汚染される可能性があります。また、欧州では、茶類のうち“グリーンティー”と称される茶に、ピロリジジンアルカロイド類を含むものがあることが報告されています。ただし、この中に、日本国内で流通しているようなツバキ科ツバキ属のチャノキ由来の茶が含まれているかどうかは不明です。
  そこで、国内で流通する食品の安全性を確認するため、今般、はちみつ及び緑茶中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態を調査しました。
  本調査の詳しい背景については、別紙1を御覧ください。

2.調査結果

はちみつ

  国内で市販されていた単花蜜(1種類の花の蜜からなるもの)及び百花蜜(複数種の花の蜜からなるもの)それぞれ120点について、分析用の標準試薬が入手できた17種類のピロリジジンアルカロイド類の濃度を測定しました。
  その結果、ほとんどのはちみつのピロリジジンアルカロイド類の濃度は、定量限界である0.00006~0.00061 mg/kg未満か、定量限界付近の低い濃度でした。
  調査対象としているピロリジジンアルカロイドの種類が異なるため、欧州の調査結果と単純に比較はできないものの、今回の調査結果の中央値(0.0042 mg/kg)は、欧州の実態調査の中央値(0.028 mg/kg)と比較しても大幅に低い値でした。
  今回の調査結果の最大値(0.45 mg/kg)のはちみつを、1歳以上の国民が通常の範囲で食べたとしても、健康への悪影響の懸念はないと考えられます。なお、はちみつは、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあるため、1歳未満の乳児には与えないでください。
  はちみつ中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査の詳細は、別紙2を御覧ください。

緑茶

  国内で市販されていた国産緑茶60点について、欧州で“グリーンティー”と称される茶に含まれていることが報告されており、茶類に含まれる可能性があると考えられる28種類のうち、21種類のピロリジジンアルカロイド類の濃度を測定しました。
  その結果、全てのピロリジジンアルカロイド類の濃度は、定量限界である0.0002~0.0057 mg/kg未満でした。国産緑茶にピロリジジンアルカロイド類が含まれる可能性は低いと考えられます。
  緑茶中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査の詳細は、別紙3を御覧ください。

3.今後の取組

  はちみつについては、今回の測定対象とした17種類以外のピロリジジンアルカロイド類が含まれている可能性もあることから、入手可能な分析用標準試薬が増えれば、さらに詳細な実態調査の実施を検討します。
  緑茶については、ピロリジジンアルカロイド類が含まれる可能性は低く、更なる実態調査や対策の必要性は低いと考えられます。ただし、チャノキ以外の植物を原料とし、茶のような食品として国内で流通するものについては、必要に応じてピロリジジンアルカロイド類の実態調査の実施を検討します。

4.参考

食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/pyrrolizidine_alkaloids.html

<添付資料>
別紙1:食品中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査の背景(PDF : 163KB)
別紙2:はちみつ中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果(PDF : 374KB)
別紙3:緑茶中のピロリジジンアルカロイド類の含有実態調査結果(PDF : 298KB)

お問合せ先

(はちみつの調査に関する事項)
消費・安全局畜水産安全管理課
担当者:西田、内山
代表:03-3502-8111(内線4536)
ダイヤルイン:03-6744-2104
FAX番号:03-3502-8275


(緑茶の調査に関する事項)
消費・安全局食品安全政策課
担当者:高岸、鮫島
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731
FAX番号:03-3597-0329

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