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農林水産省

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プレスリリース

「平成30年度 病害虫発生予報第7号」の発表について

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平成30年9月12日
農林水産省
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報については次のとおりです。

・水稲では、紋枯病の発生が東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。今後の発生状況に注意し、収穫までの期間を考慮の上、必要な防除を実施してください。
・野菜類では、シロイチモジヨトウの発生が南関東、北陸、東海、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。ほ場内の発生状況に注意しつつ、適期に防除を実施してください。このほか、ハスモンヨトウ等、地域によっては発生が多くなると予想されている病害虫がありますので、注意してください。
・果樹では、果樹カメムシ類の発生が東海、北陸、近畿、中国、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、園内を注意深く観察し、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。このほか、なしのハダニ類等、地域によっては発生が多くなると予想されている病害虫がありますので、注意してください。

国の発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果等を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発生予察について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
都道府県病害虫防除所
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(9月6日付け)では、気温は北日本で平年並か低く、東・西日本及び沖縄・奄美で平年並か高いと予想されています。また、降水量は西日本で多く、東日本及び沖縄・奄美で平年並か多いと予想されています。

気象庁ホームページ
参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)


水稲

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名
病害虫名
発生が「多い」と予想される地域
発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 紋枯病
東海、近畿
南関東、北九州
斑点米カメムシ類
  南関東、近畿、中国、四国
トビイロウンカ
  近畿
 注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

紋枯病
の発生が、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。本病は高温多湿条件で発生が助長され、病勢が少しずつ進展していきます。向こう1か月予報では、気温は北日本を除き平年並か高くなると予想されていることから、今後の発生状況に注意し、収穫までの期間を考慮の上、必要な防除を実施してください。

・トビイロウンカの発生が、近畿の一部の地域でやや多くなると予想されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、夏以降に高温少雨傾向になると水田内で急激に増殖して坪枯れを引き起こします。向こう1か月予報では、気温は北日本を除き平年並か高くなると予想されていることから、今後の発生状況に注意が必要です。また、近年では一部の薬剤に対し抵抗性を持つトビイロウンカの飛来が報告されています。
本虫の発生状況はほ場毎に異なるので、水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に成虫及び幼虫を確認した場合には、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名
病害虫名
発生が「多い」と予想される地域
発生が「やや多い」と予想される地域
いちご アブラムシ類
北九州
東海、四国
ハダニ類
南関東、四国
北関東、北陸、東海、北九州
炭疽病
東海
南東北、南関東、四国、南九州
きゅうり アザミウマ類
  南関東、北陸、近畿、四国
アブラムシ類
  北陸、四国
うどんこ病
北陸
中国、南九州
ベと病
北陸
南九州
褐斑病   北東北、中国
トマト コナジラミ類   南東北、南関東、北陸
灰色かび病   北陸、四国
なす アザミウマ類   南関東、北陸、近畿
ハダニ類 南関東、四国 北陸
ねぎ アザミウマ類
南関東
東北、北関東、北陸、中国
黒斑病
北陸
南東北
大豆 吸実性カメムシ類 関東 東海、近畿、北九州
野菜共通 オオタバコガ 北陸 北関東、甲信、東海、近畿、四国、南九州
シロイチモジヨトウ 南関東、北陸、東海、近畿、四国、北九州 北関東、中国
ハスモンヨトウ 北関東、北陸 南東北、南関東、東海、近畿、四国、九州
きく アザミウマ類 南九州 南東北
注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

いちご及びなす

ハダニ類の発生が、南関東及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。本虫の発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、発生初期に防除を実施してください。
本虫は薬剤抵抗性が発達しやすいので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けるとともに、薬剤だけでない各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討してください。

野菜共通

・シロイチモジヨトウの発生が、南関東、北陸、東海、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、8月下旬以降、愛知県、京都府、徳島県、香川県及び大分県から注意報が発表されています。向こう1か月予報では、北日本を除き気温が高くなると予想されており、本虫の発生に助長的な気象条件となることから、ほ場内の発生状況に注意しつつ、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

・ハスモンヨトウの発生が、北関東及び北陸の一部の地域で多くなると予想されており、9月上旬に福井県から注意報が発表されています。向こう1か月予報では、北日本を除き気温が高くなると予想されており、本虫の発生に助長的な気象条件となることから、ほ場内の発生状況に注意しつつ、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

果樹

果樹で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名
病害虫名
発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
かき  アザミウマ類   北陸、四国
炭疽病   近畿、四国
かんきつ かいよう病 近畿、四国、南九州 南関東 
ハダニ類 近畿 九州
なし    アブラムシ類   南関東、北陸
シンクイムシ類   南関東、北九州
ハダニ類 南東北、北陸、東海、北九州 北関東、近畿、中国
黒星病 北東北、近畿 南東北、中国
ぶどう ベと病   北東北、南関東、東海、近畿
もも せん孔細菌病   南東北、甲信、東海、近畿
りんご ハダニ類 東北、北陸 北関東
黒星病 北海道、北東北 南東北
果樹共通 果樹カメムシ類 東海、北陸、近畿、中国、四国、北九州 南東北、北関東、南九州
カンザワハダニ 近畿 南関東、東海、九州
ハマキムシ類   近畿、南関東
注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

かんきつ

・かいよう病の発生が、近畿、四国及び南九州の一部の地域で多くなると予想されています。向こう1か月予報では、降水量は西日本で多く、東日本及び沖縄・奄美で平年並か多くなると予想されており、本病の発生に助長的な気象条件となることから、ほ場を注意深く観察し、り病部の除去、防風ネットの設置等の防除を実施するとともに、食害により本病の感染を助長するミカンハモグリガの防除を実施してください。

なし

ハダニ類の発生が、南東北、北陸、東海及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施してください。
なお、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県の発生予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けてください。

黒星病の発生が、北東北及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。対策にあっては、り病部の除去、薬剤散布等の防除を実施してください。また、薬剤の選定にあっては、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしてください。

りんご

ハダニ類の発生が、東北及び北陸の一部の地域で多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施してください。
なお、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県の発生予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けてください。

黒星病の発生が、北海道及び北東北の一部の地域で多くなると予想されています。対策にあっては、り病部の除去、薬剤散布等の防除を実施してください。
また、本病はDMI剤等に対して耐性菌が発生しているので、薬剤の選定にあっては、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適切に選定してください。


果樹共通

・果樹カメムシ類の発生が、東海、北陸、近畿、中国、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、予察灯等の誘殺数が多いとして、8月下旬以降、静岡県、奈良県、和歌山県、鳥取県、香川県、愛媛県及び佐賀県から注意報が発表されています。本虫は森林で発生し、餌となるスギやヒノキの球果が枯渇すると餌を求めて園地に移動し、かんきつ、晩生なし、かき等の果実を加害します。本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内を注意深く観察し、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。
夏以降果樹カメムシ類注意報発表府県



都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成30年8月8日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

 

注意報

・警報を発表するほどではありませんが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
8月8日 岩手県 りんご リンゴ褐斑病
8月8日 埼玉県 野菜類、花き類 オオタバコガ
8月8日 埼玉県 ねぎ シロイチモジヨトウ
8月9日 熊本県 果樹全般 果樹カメムシ類
8月9日 熊本県 いちご ハダニ類
8月9日 熊本県 トマト、ミニトマト トマトすすかび病
8月10日 長野県 りんご、なし、もも ナミハダニ
8月10日 長崎県 いちご ハダニ類
8月13日 山口県 水稲 斑点米カメムシ類
8月17日 徳島県 果樹全般 果樹カメムシ類
8月22日 福島県 野菜類、花き類 オオタバコガ
8月24日 茨城県 さつまいも ナカジロシタバ
8月24日 愛媛県 かんきつ、かき、なし、キウイフルーツ 果樹カメムシ類
8月24日 佐賀県 果樹全般 果樹カメムシ類
8月27日 奈良県 かき、なし、ぶどう、みかん 果樹カメムシ類
8月29日 香川県 ねぎ等 シロイチモジヨトウ
8月30日 京都府 ねぎ、豆類、野菜類 シロイチモジヨトウ
8月30日 和歌山県 トマト、ミニトマト トマト黄化葉巻病
8月30日 大分県 ねぎ シロイチモジヨトウ
8月31日 愛知県 キャベツ シロイチモジヨトウ
8月31日 和歌山県 かき、かんきつ、キウイフルーツ、ぶどう 果樹カメムシ類
8月31日 徳島県 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
9月3日 静岡県 果樹全般 果樹カメムシ類
9月3日 福井県 大豆、そば、野菜類、果樹類 ハスモンヨトウ
9月4日 香川県 果樹全般 果樹カメムシ類
9月5日 鳥取県 果樹全般 果樹カメムシ類

 

特殊報

・各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発表月日 都道府県  対象作物 対象病害虫
8月9日 宮城県 トルコギキョウ トルコギキョウ斑点病
8月10日 島根県 トルコギキョウ トルコギキョウ斑点病
8月17日 栃木県 ぶどう ブドウミタマバエ(仮称)
8月24日 新潟県 西洋なし ニセナシサビダニ
8月24日 和歌山県 メロン メロン退緑黄化病
8月27日 香川県 にんにく イモグサレセンチュウ
8月27日 宮崎県 ライチ ハンエンカタカイガラムシ属の一種、ミカンコナカイガラムシ、ヒラタカタカイガラムシ属の一種
8月28日 神奈川県 きゅうり ナスコナカイガラムシ

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は、蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

用語解説

(地域)
北海道:北海道
東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信:山梨県、長野県
北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県 
沖縄:沖縄県


(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

(参考)
今後の発表予定日
第8号:10月17日(水曜日) 
第9号:11月14日(水曜日) 
第10号:平成31年2月13日(水曜日) 

これまでの発表
第1号:4月18日(水曜日)
第2号:5月16日(水曜日)
第3号:6月13日(水曜日)
第4号:7月11日(水曜日)
第5号:7月25日(水曜日)
第6号:8月8日(水曜日)


お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第2班 白石、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386