更新日:平成30年7月3日
クロバネキノコバエ科の一種に関する情報
クロバネキノコバエ科の一種(Bradysia sp.)については、ネギ及びニンジンに寄生し、生産に被害を及ぼすことが確認されています。 本種は、平成30年6月現在、群馬県及び埼玉県の一部地域での発生が確認されています。 農林水産省では、関係機関と協力の上、本種の発生状況等の調査及び初動防除を実施し本種のまん延防止に努めています。 |
クロバネキノコバエ科の一種とは(PDF : 476KB)
クロバネキノコバエ科の一種の防除方針について
平成26年10月、埼玉県の一部地域において、秋冬ネギにおいてハエ目クロバネキノコバエ科の一種(ネギネクロバネキノコバエ(仮称))による食害が確認されました。平成27年5月、春ニンジンにも同種と思われる幼虫による食害が確認されました。
農林水産省では、本種の発生を受け、以下の取組を講じ、本種のまん延防止に努めています。
(1)登録農薬による薬剤防除
(2)本種の発生源となる植物残渣の適切な処分
(3)出荷調整段階の確認の徹底
(4)栽培土壌の水はけ改善
(5)土壌消毒の実施
(6)発生ほ場におけるネギ及びニンジン以外の作物栽培
詳しくは、こちら(PDF : 123KB)をご覧ください。
試験研究
(1)目的及び内容
本種はネギ及びニンジンの地下部を加害することが確認されています。一般的なネギ及びニンジンの防除方法は地上部の病害虫を対象としているため、本種に対する効果的な防除方法について知見が少ない状況です。このため、農林水産省では、以下の項目について「安全な農林水産物安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究」委託事業として、公募を実施し、研究に取り組んでいます。
(ア)本種のモニタリング調査手法の開発
(イ)本種のまん延防止に資する各種防除技術の開発
(ウ)本種の総合的防除基準等の作成
(2)研究成果
(1)の(ア)~(ウ)の試験研究で得られた知見、技術等を基に、「ネギネクロバネキノコバエ(Bradysia sp.)防除のための手引き」をとりまとめました。本種の発生が確認されている地域等において、効率的かつ効果的な調査及び防除に活用してください。
クロバネキノコバエ科の一種の対策検討会議・プレスリリース
第1回クロバネキノコバエ科の一種の対策検討会議(平成28年8月22日開催)
「第1回クロバネキノコバエ科の一種の対策検討会議」議事概要プレスリリース(外部リンク)
第2回クロバネキノコバエ科の一種の対策検討会議(平成29年4月19日開催)
「第2回クロバネキノコバエ科の一種の対策検討会議」議事概要
プレスリリース(外部リンク)
クロバネキノコバエ科の一種の防除に関する検討会(平成30年5月8日開催)
「クロバネキノコバエ科の一種の防除に関する検討会」議事概要(PDF : 174KB)お問合せ先
消費・安全局植物防疫課
担当者:国内防除第1班
代表:03-3502-8111(内線4564)
ダイヤルイン:03-6744-9644